リフォームができないの巻

リフォームの話

こんにちは(*‘ω‘ *)」

昨日の大雨が嘘のように秋空が晴れて、気持ちのいい風が入ってくるそんな朝です。

風で揺れるレースカーテンを見るのが小さいときから好きで、今だに見入ってしまいます。カーテンが揺れる度、少し嬉しくなるのはその後に入ってくる風を無意識のうちに期待しているからでしょうか。所詮私もパブロフの犬と同じ、地球上の生物の一員の証でしょう。それもまた幸せ🍀🍀

さて今日の本題。

リフォームができないの巻

前回の続き。現地(祖母宅)にS工務店さんが来て、家の状態を見てくれる日がきました。

国道から車で5分程山に向かって入り込んだ祖母の家。

家の前に来る早々、挨拶し終わった設計担当のトウ子さん(奥様)が神妙な面持ちで言いました。

「初めに言います。この物件はうちではリフォームできません。あとこの立地でのリフォーム自体をお勧めできません。」

・・・・(´_ゝ`)え。

・・・・・(´_ゝ`)うん?

・・・・・・・・・・・・(´_ゝ`)ドユコト?

とどのつまりは立地問題でした。

前回N工務店さんにも言われた接道問題、私道問題に加え、

家の前にある石垣問題。←NEW✨(・∀・)キターーーー!!!!!!!!

が浮上しました。

そう。祖母の家は石垣に面していました。そしてその上にはよその住宅が立ち並んでいたのです。

トウ子さんはその石垣も今後メンテナンス対象になる事、地震や土砂崩れ等が起きた場合は必ず家にまで被害が及ぶことを説明してくれました。

もしリフォームできたとしても、その後かかる金額は別地で新築を建てた場合と同じかまたはそれ以上だとも言われました(ノД`)・゜・。

説明の間、どんどんげんなりする私。

その頃ちょうど接道問題はクリアしたものの、私道問題で福さんの家を訪問した後だったのです。

私道の持ち主、福さんに道の購入を断られ、

そして私道がある限り、担保にならないので銀行でもローンは組めないと言われました。

なんだか問題がどんどん浮上して立ち行ける気がしない。

「だけど物件は見せてください。」

げんなりしている私にトウ子さんが言いました。折角来て頂いたのでトウ子さんとマキさん(現場監督のご主人)に祖母の家を見てもらいました。

入るとすぐ右にある造作の靴箱。側面は格子になっています。

そこに続く廊下の壁には障子入りのガラス壁。

昔ながらの並ぶ和室の間には私の大好きな欄間。

天井にある色のついた柱。

少し暗いキッチン。広くはないけれど景色の良い庭。

どれも私の大好きで落ち着く場所でした。

それが使えないかもしれない。いや多分使えない。

半年近く見てきた私達の夢は徐々に崩れていきます。

重ーい失恋の悲しみの様でした。

マキさんが天井裏の柱や床下の状態も見てきてくれました。シロアリは一匹もいなくて、柱の状態も良かったそうです。

「おばあ様とおじい様は大事にされていたんですね。掃除も頻繁にされていたんでしょうね。空き家になった今でもすごく状態が良いのでよく分かります。」

トウ子さんはそう言ってくれました。その一言で何だか気持ちが少し楽になりました。

そしてそんなことを伝えてくれるトウ子さんにとても人間味を感じました。

それまでにN工務店含め、5件ほどの工務店さんに家を見てもらいました。

もちろん皆さん仕事のため、家の状態は説明してくれます。

だけど住まれていた家という視点はなく、今後住める商品としての家の話が多かったように思います。

だからトウ子さんの一言に何だかホッとしたのです。失恋の悲しみと私の家への執着も和らいだ様に感じました。

また仕切りなおそう。少しづつ気持ちを切り替えて。。。

その日の夜に夫とそう話せたのもトウ子さんの一言があったからだと今でも思っています。

つづく・・

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