道を譲ってほしいの巻

リフォームの話

3連休も終わり、今日から仕事٩( ”ω” )و

今日はお月見なので仕事の後、お団子を作りました。家族4人のメインにするにはお団子だけでは物足りないのでおかずをあれこれ作っているとヘトヘトに疲れてしまい、団子とともにイライラママが出来上がりーっ🍡

きっとお月様も空からドン引きだったでしょうね🌕笑

お風呂に入りながら猛反省しましたわよ💦笑

さて今日の本題です。前回の続きです。

道を譲ってほしいの巻

前回「県土木事務所」に行き、リフォーム予定の祖母宅に向かう道について調べました。

接道問題はクリアしたものの、祖母宅に向かう道中にある私道がある限り、リフォームは難しいとのこと。そこで道の持ち主、福さん(仮名)にお会いして道を譲ってもらえないかの交渉をすることとなったのでした。

7月の午前中というのに既に暑い中、手土産を用意して私と母(60代後半)でいざ福さんの家へ。。。

前回も書いた通り、福さんは祖母宅の近所の土地、一帯を所有する地主さんでした。

私達が伺うと家には誰もいませんでした。家に向かって「こんにちはー。」と挨拶をしていると、家の前に広がる田んぼから不愛想な高齢男性が現れて、その方が「おーーい。」と言うと田んぼの奥から福さんらしき方がやってきました。

電話の声では小さくてぽっちゃりした前期高齢者のイメージでしたが、実際お会いすると福さんはスラッと長身で姿勢の良い、どこか悲壮感のある70代前半の女性でした。

普段は自宅周辺にある土地でご主人と2人で田んぼを営んでいるそうで、その日ももんぺに長靴というザ・田んぼスタイルでしたが、それもスマートに着こなすスタイルの良さの福さん。

まず私達は福さんに挨拶と自己紹介をして、リフォームを考えていること、そのために福さんの持つ道が必要なことをお伝えし、譲ってくださいとお願いをしました。

すると福さん、二つ返事で「いや、断ります。」と言うのです。渋られるかなぁとは思っていましたが二つ返事でハッキリ断られるとは思わなかった私と母はビックリΣ(・□・;)

その後、福さんは「自分たちが地主としてどんなに苦しんだか」の恨み辛みを15分程、暑い中、初対面の私たちに聞かせてくれました。

福さんは地主の娘、ご主人はそれを継ぐため婿養子としてここに来たとのこと。

そして福さんは実父から多くの土地を譲り受け、それから辛いことばかりだったと。。。

・20年程前土地を譲った人に偉そうな態度をされる。

・譲った土地に自分たちにとって迷惑がかかる間取りで家を建てられた。

などなど。。。その内容はどれもこれも第三者のわたしには、理解しがたい他愛もない内容。だけど福さんにとっては大問題だった様で何十年も昔の恨み辛みをずっと話して聞かせてくれました。

正直「知らんがな。」な内容だけど道を譲ってもらわないとリフォームだけでなく祖母の家自体も失ってしまう。そう思った私と母は必死にお願いをしました。

わたしたちは道としてしか使わないし、近所の方と共同名義にすると伝えても、「恨み辛みモード」の福さんには全く届かない。

と言うよりこちらが話せば話す程、益々恨み辛みモードがパワーアップしてゆく福さん、、、何か新手の攻撃ですか??状態に((+_+))

恨み辛みを言い続ける福さんに何度も「お願いします。」と頭を下げる母を見ているうちに私の中で「何かもういいや。」とプツリと割り切れたタイミングが急に来ました。

母に「もういいよ。辞めよう。帰ろう。」と告げて、福さんにお時間を戴いたことにお礼を言い、そそくさと帰りました。

きっと福さんはこちらがどうお願いしたも聞いてくれない。

そしてもし譲ってくれたとしても今後わたしたちが次の恨み辛みの種になること。

それがこの15分で良く分かったので、もうお願いするのは辞めることにしました。

祖母宅がある地域は平均年齢70オーバーの高齢者集落。

若者はどんどん街に行き、自治会もどんどん参加できる人が減っています。

福さんが傷ついてきたことは本当によく分かった。だけどもう少し地主としての自覚が欲しかった。

地主さんはその土地を繁栄させることも衰退させることもできる。福さんに地主と言う立場は荷が重かったんだろうなぁと思った。

正直わたしとしても育った町がゴーストタウンになるのは寂しい。せっかく今ある祖母の家をキレイにして子育ての場として使いたかった。

残念と悔しい気持ちで満たされた私は母と福さんの家を後にしました。

つづく。

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